JOINT PAIN関節の痛み
関節の痛みはよくみられる症状ですが原因は多岐にわたります。
例えば、高齢になると手指が痛くなる病気としては関節の軟骨がすり減ってくる変形性関節症という病気がよくみられますが、
関節リウマチと症状が似ていることもありご自身では診断するのが非常に難しいです。
RHEUMATOID ARTHRITIS関節リウマチ
関節リウマチは、免疫の異常により関節に炎症が起こる病気です。自分の免疫が自分の体を攻撃してしまうことで、手足の関節が腫れます。
特徴的な症状は朝のこわばりです。早期に治療を開始することで、関節の破壊を防ぎ、日常生活を保つことが可能ですが、放置すると関節破壊が進行し元通りになるのに苦労を要するため早期発見が重要となってきます。
また、生物学的製剤やJAK阻害薬といった新しい治療法の登場により、症状のコントロールが大きく改善しています。「もう治らない病気」ではなく、しっかり治療すれば普通の生活を送れる病気になってきています。
関節リウマチの検査
基本的には問診・診察と血液検査で関節リウマチの診断をしていきます。
血液検査ではリウマチの抗体を測定するのはもちろんですが、関節炎を起こす病気は複数にわたるため他の抗体なども測定することもあります。現状の評価のためにレントゲンなどの画像評価を行っていきます。
関節リウマチの治療
関節リウマチの治療薬は免疫を抑制するお薬が多いため、まずは血液検査などで初期評価を行ってからお薬を決めていきます。
その中でもメトトレキサートというお薬で治療をはじめることが多いです。
このお薬だけで症状が落ち着く方もいらっしゃいますが、症状が落ち着かない場合は生物学的製剤、JAK阻害薬といったお薬に切り替えまたは併用して治療していきます。
FAQよくある質問
特に痛くなる原因が思い当たらず関節の痛みが長引く場合は一度病院受診をお勧めします。
朝のこわばりを伴い、複数の関節に痛み、腫れがみられるのが特徴です。また、手指の第一関節は一般的には痛くなりません。ただし、典型的な症状を示さない場合もあるので症状が長引く場合は自己判断せず早めの病院受診をお勧めします。
現代の医学では完治までいくことは難しいですが、薬で症状をほとんど抑えられる時代になっています。
リウマチの可能性はありますが、リウマチ抗体はリウマチ以外の原因で陽性となることもありますのでそれだけではリウマチとは診断できません。一度病院を受診して相談されることをお勧めします。
年齢、元々ある病気、いつも飲んでいるお薬、ライフスタイルなどを聴取して決めていきます。基本はガイドラインに沿っていきますが、患者様のご要望を聞きながら安心安全に日常生活を送れることを重視してお薬を決めていきます。
それぞれのお薬に違う副作用がありますので一概には言えませんが、免疫を抑制するお薬が多いので感染症のリスクが上がることがあります。また、代表的なリウマチのお薬のメトトレキサートは感染症以外に間質性肺炎、リンパ腫、血球(血液の成分)減少などがあるので定期的な診察、血液検査などで副作用が出ていないか確認する必要があります。ただし、専門医の使用の下であれば過度に恐れる必要はなく安心して日常生活を送っていただいて大丈夫です。
基本的にはバランスのとれた食事、適度な運動をして体調管理いただければ大丈夫です。体重が重いと膝に負担がかかりますのでその場合は減量も勧めさせていただきます。ただし、関節が痛むときは過度な運動は関節炎症状を悪化させるので休養を取ってください。また、喫煙はリウマチ悪化、お薬の副作用のリスクを上げるので控えていただいた方がいいです。加えて、免疫が抑制されるお薬を使用することが多いのでインフルエンザ、帯状疱疹、肺炎球菌などの予防接種は対象年齢に応じて受けていただくことをお勧めします。
まずは、比較的安価で効果がしっかりあるメトトレキサートというお薬を使用しますが、それで治まらない方は比較的高額な生物学的製剤やJAK阻害薬といったお薬を使用することもあります。その場合は3割負担の方で1カ月に2万円~5万円ほど費用負担が発生する場合があります。ただし、高額療養費制度の対象となることもあり制度を利用すれば費用負担は軽減されます。