一般的な健康診断やクリニックでの血液検査では、主に「RF(リウマチ因子)」を調べます。
しかし、関節リウマチ患者様の約20〜30%は、この数値が陰性です。さらに厄介なのは、「リウマチではないけれど、リウマチとそっくりな症状を出す疾患」が複数存在することです。
「数値が正常だから様子を見ましょう」と放置してしまうと、関節の破壊が静かに進行してしまうリスクがあります。
検討すべき「リウマチに似た疾患」を整理しました。
1. 脊椎関節炎(SpA)の可能性
脊椎関節炎は専門医でも抗体陰性のリウマチとの判断が難しいことが多々あります。
- 付着部炎の評価: リウマチが滑膜(関節の袋)の炎症であるのに対し、この疾患はアキレス腱や足底腱膜などの「付着部」に痛みが出やすいのが特徴です。
- 指炎(ソーセージ指): 指全体が腫れる症状は、リウマチよりも脊椎関節炎(特に乾癬性関節炎)を示唆します。
- 皮膚・爪の確認: 頭皮やへそ、爪に隠れた乾癬(皮膚の疾患)がないか、細かな視診が不可欠です。
- 夜間の腰痛:動いている方が楽になる腰痛です。若い頃から続いていたらこの疾患の可能性があります。
2. 高齢者発症の疾患:リウマチ性多発筋痛症とRS3PE
特に高齢の方で、肩や股関節周辺が痛む場合は以下の疾患を考慮します。
- リウマチ性多発筋痛症(PMR):リウマチと名前がつきますが、リウマチとは別の疾患です。血液検査が陰性でも、著しい身体の動かしにくさを伴います。炎症反応数値が高くなります。少量のステロイドを投与したら劇的に改善するのも特徴の一つです。ただ、経過中にやはり関節リウマチであると診断を見直す場合もあり、リウマチとの鑑別に時間を要することも多いです。
- RS3PE症候群: 手の甲や足の甲がパンパンに腫れ(圧痕性浮腫)、背景に悪性腫瘍が隠れている場合もあるため、全身のスクリーニングが重要です。
3. 「偽痛風」による多関節炎
痛風は足の親指が腫れるのが特徴ですが偽痛風は膝、手首など時にリウマチみたいな症状を呈することがあります。若年層より高齢層に発症する疾患です。
大半は一つの関節だけしか腫れませんが、ピロリン酸カルシウム結晶が原因となるこの疾患は、時にリウマチのように複数の関節に炎症を起こします。
【地域密着】八尾市・山本町エリアの皆様の専門医として
当院は、近鉄大阪線「河内山本駅」から徒歩3分、山本町南の閑静な住宅街に位置しております。 八尾市内だけでなく、近隣の柏原市や東大阪市(中河内エリア)からも多くの患者様にご来院いただいております。
専門医・地域連携の視点
当院では、八尾市内の近隣の先生方からのご紹介も積極的に受け付けております。 「リウマチを疑うが抗体が陰性で判断に迷う」といった症例や、診断後の病診連携についても、リウマチ専門医の立場から最適な治療戦略をご提案いたします。
さくらリウマチ内科クリニック
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