症状の違いと受診のタイミングをわかりやすく解説します。
「朝起きたら、指先がこわばって動かしにくい」
「指の関節がぷっくり腫れて、触れると飛び上がるほど痛い」
40〜50代の女性から、こうした手指の悩みをよく伺います。「歳のせいかな」と放置しがちですが、その背景には原因も治療法もまったく異なる2つの病気が隠れていることがあります。
今回は、リウマチ専門医の立場から「へバーデン結節」と「関節リウマチ」の見分け方と、受診のタイミングをわかりやすく解説します。
■ まず確認:どの関節が痛んでいますか?
手指の痛みを見分けるうえで、最初に確認すべきなのは「どの関節が痛むか」です。
【へバーデン結節】
→ 爪のすぐ下にある「第1関節(DIP関節)」が主な症状部位です。
【関節リウマチ】
→ 第1関節に症状が出ることは稀で、主に「第2関節(PIP関節)」「指の付け根(MP関節)」「手首」に症状が現れます。
腫れの質感も異なります。
・へバーデン結節:ゴツゴツと硬い(骨の変化によるもの)
・関節リウマチ:ぶよぶよと柔らかい(炎症と関節液の貯留)
■ 朝のこわばりで見分けるポイント
どちらの病気でも「朝の手の動かしにくさ」は起こりますが、続く時間が大きく異なります。
・へバーデン結節:数分〜15分程度で治まることが多い
・関節リウマチ:30分〜1時間以上続くことが特徴
また、関節リウマチは免疫の異常による全身性の病気のため、関節の症状以外に微熱・倦怠感・食欲不振を伴うことがあります。へバーデン結節では、こうした全身症状は起こりません。
■ こんな症状があったら、早めにご相談ください
以下の項目に当てはまる方は、一度専門医への相談をお勧めします。
✓ 朝のこわばりが30分以上続く
✓ 複数の関節が同時に腫れている
✓ 左右対称の関節が痛む(両手の指など)
✓ 微熱や体のだるさが続いている
✓ 指の付け根や手首に痛みがある
✓ 関節の症状とともに口内炎や抜け毛が気になる
「リウマチかどうかまだわからない」という段階でのご相談でも構いません。血液検査と専門医の診察で、多くの場合は早期に判断することができます。
■ それぞれの治療アプローチ
【へバーデン結節の場合】
・テーピングによる関節の固定・負担軽減
・消炎鎮痛薬の使用
・関節保護の動作指導(指先ではなく手のひら全体で持つなど)
・女性ホルモンの低下が関与している場合は、補助的な対策も選択肢の一つ
【関節リウマチの場合】
現在のリウマチ治療は大きく進歩しており、適切な薬物療法によって「寛解(症状がほぼなくなる状態)」を目指すことができます。
・メトトレキサート(MTX)を中心とした抗リウマチ薬
・効果不十分な場合は、生物学的製剤やJAK阻害薬を追加
・定期的な血液検査で炎症の状態をモニタリング
薬物療法には悪心・口内炎・肝機能への影響などの副作用が生じる可能性があります。治療の選択にあたっては、患者さんの状態・ライフステージを考慮し、十分な説明のうえで進めます。
■ 八尾・東大阪・柏原エリアの方へ
さくらリウマチ内科クリニックは、八尾市山本町(近鉄河内山本駅より徒歩3分)に位置する、リウマチ・膠原病の専門クリニックです。
外来診療は予約不要で、診察時間内にそのままご来院いただけます。
「病院に行くほどかどうかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
また、足腰の痛みや体調の問題で通院が難しい方には、365日・24時間体制の訪問診療も行っております。
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さくらリウマチ内科クリニック
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